「英文科を卒業したのに英語が使えない」、この矛盾を何とかしたい一心で、様々な英語教材、通信教育に手を出し、気がつくと30年以上暗いトンネルの中を歩き続けてきました。
そんなある日、アグライア・プロジェクトとの出会いがありました。
「英語の素振り」、「中学英語のトレーニング」、「スラッシュ・スピーキング」など、聞き慣れない新しい方法に、もしかすると今度こそという大きな期待を寄せました。そして、モニターとして「英語の素振り」のプロトタイプのツールでトレーニングをはじめ、思いつくままに、開発チームに疑問や要望をぶつけながら、ひたすら「英語の素振り」を繰り返してきました。
その後アグライアが法人化され、私も役員として参加する機会をいただきました。以来、教材の調査、開発、コーチング等、製作者側の立場での経験も積んでいます。そして同時に今でも毎日の素振りを欠かしたことはありません。このアグライアのツールでの「英語の素振り」を世の中で最も早く始め、誰よりも多く素振りをしているのは、私自身であると自負しています。製作者側とユーザー側の両方の立場を体験し、これこそが英語学習者が長年必要としてきたものだと実感しています。
そんな私から、英語学習に取り組む皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、「英語の素振り」の偽らざる効果です。「ぺらぺらになりました」とか「TOEICの点数が伸びました」といった宣伝広告用の効果ではなく、私が体験した生の実感をまとめてみました。
1.素振りした英文は、文章を見ただけで、ネイティブの声が頭の中に響くようになった。
2.短い単位の英語と意味を大量に習得し、それらを組み合わせて自分で正確な英文を作れるようになった。
3.英語の型が頭に入ってしまったので、英語を英語のまま、英語の語順で、作ることができるようになった。
4.文法規則を気にせず、英語が喋れる機会が徐々に増えてきた。
・疑問文を作るとき、以前はdo、does、didの使い分け、語順などが気になってうまく言えず平叙文のままで語尾を上げてごまかすこともあったが、今では自然に、意識せず疑問文が作れるようになった。
・以前は複数形の概念が乏しく、リンゴがたくさんあっても平気でthis appleと口に出していたが、these apples と言わないと気持悪いという感覚になった。
・単数形も、はっきり単数であることを言うという感覚がなく、I'm student.に何の違和感もなかったが、今ではI'm a student.と言わないと不自然で気持悪いという感覚が身についた。
・以前は苦手だった比較の表現も、相当数のバリエーションの型が頭に入ってしまったので、比較するものの対象がはっきりイメージできた瞬間に比較の英文が作れる。
・その他、文法項目ごとに、それぞれ同じような実感が得られた。
5.特に発音専門のトレーニングをしなくても、自然な発音が身についた。
ネイティブの声をよく聞いてそっくりそのまま真似をする練習の成果で、英語の抑揚、強弱、長短、リズム、アクセントなどのコツが体感としてつかめるようになり、自分が発音することにも自信が持てるようになった。
6.日本人が苦手な、速くて長い英文の発話も、短い区切り毎の繰り返し練習で、簡単にできるようになった。そして一度できるようになると二度とできなくならないという驚きの体験をした。
7.自分の耳をフル稼働して聞き、真似して発話するトレーニングを徹底して繰り返したことで、リスニング力が向上していることも実感できた。
8.英語の語順のまま、区切って発話練習することで、英語を区切り毎に処理する力がつき、英文を読むときも、短い単位で意味をとらえ、英語の語順のまま読めるようになってきた。
9.英語でメールを書くときも、頭の中にある英語の型に当てはめて英文が作れる上に、その音が頭に残っているので自信を持って書ける文が増え、書くことが楽になった。
以上、私の具体的で小さな効果体験ですが、こうした小さな実力の積み重ねが、英語力向上に着実に繋がると確信しています。毎日の「英語の素振り」で身につく最大のことは、英語の語順のまま英語の型が英語の音声で頭に入ってしまうことです。それが、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングのすべてに役に立ちます。今まで身につけた英語の知識を使いこなし、「知っているけど使えない」というもどかしさ、悔しさから解放されるためには、毎日「英語の素振り」をして英語のすべてを音声で体得してしまうしかないということを強く実感しています。
本格的な「英語の素振り」を始めて1年になります。これまであらゆる教材や方法論を試しても、決して得られなかったような上記の効果が、わずか1年で現れたことは驚くべきことです。しかも4技能3分野に渡って効果が感じられたので、いかに効率が良い練習方法であるかが証明されたのではないでしょうか。
30年以上勉強し続けてきても「英語ができるようになった」と実感できなかった私が、アグライアと出合い、「英語の素振り」を始めたことで、「できるようになった」と思えることが日々増えています。毎日が新しい発見であり、上達した自分を感じられます。さらに、このまま素振りを続けていくといったい自分に何が起こるのか、それを自分で見届けたいと思っています。